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歯医者の自由診療は高い? 自由診療で治す その前に①

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歯医者の自由診療は高い? 自由診療で治す その前に①

歯医者の自由診療は高い? 自由診療で治す その前に①

2023/02/10

こんばんは。札幌歯科 院長 坂本渉です。

 

皆さん、自由診療と聞くと『高い』というイメージがあるかと思います。

なぜ『高い』と感じるのでしょう?

多分、比べる基準としているのが保険診療だからではないでしょうか?

 

日本では、国民皆保険を使って皆さんが歯科診療を受けることが出来ます。

かかった医療費のうちの一部を負担することで診療を受けることができる歯科保険制度が始まったのは1961年(昭和36年)のことです。このころの日本は第2次世界大戦の敗戦からようやく立ち直ろうとした時期で、復興に向けて多くの国民は働くことに夢中で、衛生や予防に対する考え方は発想すらない時代でした。しかし食糧事情がよくなってきたことで、多くの人が虫歯による痛みに悩まされ、政府はやむなく歯科保健を導入しました。また同年、公的医療保険制度(国民皆保険制度)が施行され、貧富の差がなく、すべての国民が平等に医療を受けられるようになりました。今の保険制度はこのときの事情を反映したものなのです。
 現在、私たちが風邪を引いたり、高熱が出たりしても、お金の心配をすることなく病院にかかることができるという点では、ありがたい制度です。しかしながら、保険診療の基本となる考えは、あくまでも「病気(疾患)に対して最低限の治療を行う」というものなので、あくまでもほとんどが応急処置で治療はほんの一部であり、かつ予防処置も受けることは出来ません。人生100年時代と言われている現在(2023年)、1961年当時のままの制度を適応し続けていること自体に無理があることを理解頂ければと思います。実態として、保険治療という言葉はほぼないと考えて良いということです。


また、歯科の自由診療(治療)を保険診療(応急処置)と比較すること自体がナンセンスだということがお分かり頂けたかと思います。

 

歯科治療が高いか安いかの価値は、今後のブログを読んで評価して頂けると幸甚です。

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